篠山層群と「暮らし」のインタビュー
兵庫県の下部白亜系篠山層群より算出する恐竜を中心とした脊椎動物化石を発掘・調査され、これらの化石のうち、特に丹波市山南町より発掘された竜脚類恐竜を詳しく研究された兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境評価研究部 地球科学研究グループ 三枝春生主任研究員(インタビュー当時)から、興味深いお話をお伺いすることが出来ました。
丹波竜の発掘調査時の様子を語る 故 三枝春生先生
(兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境評価研究部 地球科学研究グループ 主任研究員|兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 地球科学部門准教授)
サイ化石調査(1999年)の経験が活きた「丹波竜」発掘調査現場
■篠山層群は「恐竜が実際に暮らしていた地層」だ
■人博に蓄積されていたノウハウを活かしながら始まった「緊張の第一次発掘調査」
篠山層群の価値をここまで高める要因のひとつが、地元ボランティア
■「すべての石を割ってみよう」人海戦術が功を奏す
■細部まで見る、ないかもしれない場所を掘る-地元ボランティアが下支えする新たな発見
保存状態の良い化石が見つかる「化石鉱脈」篠山層群
■これまでの研究生活の中での一番の興奮は、ササヤマミロスカワイイの発見(丹波篠山市宮田)
■前肢が完全につながった化石が見つかる(丹波篠山市西古佐)
■トンネル工事の岩砕を残しておき、調査を進める(丹波篠山市大山下)
「網羅的に化石を収集する・それをまるごと残す」ことの意義は大きい
■地道に進めることで解明される「当時の生きものの生息環境」
■「篠山層群ができた時代の植生」は、まだ不明な点が多い
■パズルのピースがひとつづつ埋まるように解明される古環境、博物館の意義