専門技師に学ぶ化石調査の最前線「岩石を割り、化石を取り出す特別講座2019」を2019年11月17日(基礎編)、11月24日(上級編)を実施しました。
11月17日の[基礎編]では、まず、丹波篠山市化石保護技術員 奥岸明彦プレパレーターによる、丹波篠山市立太古の生きもの館前の露頭と館内展示の楽しくて興味深い解説をお聞きしました。
【太古の生きもの館内解説】
そして、人と自然の博物館から認定を受けた化石専門指導員から指導を受け「川代1号トンネル岩砕」で石割調査を体験しました。
次はお楽しみの剖出体験です。
奥岸明彦プレパレーター指導で、擬岩(石に似せた石膏)を使い、化石の剖出(化石クリーニング)の疑似体験をしました。
翌週、11月24日の[上級編]では、石割調査と剖出専用機器を使用した特別な剖出にチャレンジしました。丹波篠山市化石保護技術員 奥岸明彦プレパレーターによる詳細な説明のあと、顕微鏡のピントをあわせ、専用機器(エアチゼル)を持って化石クリーニングをスタート!顕微鏡をのぞいての作業は非常に繊細で、専門家でも長時間は続けられないそうですが、みなさん夢中で作業を行いました。
【剖出専用機器(エアチゼル)を使って剖出体験】
先端の針が空気圧で前後する「エアチゼル」を操作して、今回はサメの歯を擬岩(石に似せた石膏)から取り出す作業をしました。
【化石の周りをきれいに】
昨年に続き「岩石を割り、化石を取り出す特別講座2019」を開催しました。参加していただいた方からは、楽しかった!大変ためになる体験ができた!いろいろな発見があった!などの意見をいただきました。来年度も、特別講座は続けていきたいと考えていますので、是非ご参加ください。