続々と化石発見の続く篠山層群の化石発見地を訪ねる「発掘調査実況ツアー!!!2019」 開催レポート

2019年10月22日(祝)、続々と化石発見の続く「篠山層群」の現在進行形の化石発掘調査地を専門家の現地解説付きで見学する「発掘調査実況ツアー!!2019」を実施しました。

丹波篠山市化石保護技術員  奥岸明彦プレパレーターによる丹波篠山市立太古の生きもの館前、露頭と館内展示の解説のあと、丹波篠山市の宮田地区へ移動しました。

【太古の生きもの館 露頭解説】

「ササヤマミロス・カワイイ」の学名が付与された日本最古級のほ乳類発見地、丹波篠山市宮田地区の発見地を“ 初 ”公開!!普段は入ることのできないエリア内で、「篠山層群」の露頭の解説を奥岸氏から伺いました。参加者からの質問に答えていただいたり、なかなか聞くことができないお話をたくさん聞くことができました。この露頭は今後も現地調査が進められる予定です。

【宮田地区の露頭解説】

宮田地区の露頭解説の次は、丹波並木道中央公園で石割調査中の現場見学です。見学前の昼食時には兵庫県立人と自然の博物館 三枝主任研究員、田中恐竜化石総合ディレクター、奥岸氏、現在石割調査ボランティア中のボランティアの方とお話をする時間があり有意義な時間を過ごすことができました。

そして、川代1号トンネル建設工事で採掘された岩砕を石割調査中の現場(並木道中央公園内)を兵庫県立人と自然の博物館 三枝主任研究員による解説で見学しました。

【三枝主任研究員による石割調査現況解説】

最後にさきほど現場を見学した石割調査中の「川代1号トンネル岩砕」を使い実際に石割調査を体験しました。人と自然の博物館から認定を受けた化石専門指導員から指導を受けながら、普段の化石発掘体験会より長い90分間、じっくり調査に参加していただきました。

【川代1号トンネル岩砕石割調査体験】

今回、多くの方にご参加いただきありがとうございました。前日まで大雨予報でどうなるかと心配しましたが、いいお天気になり露頭も、発掘調査中の現場もじっくり見学していただけ、ほっとしました。

次は「岩石を割り、化石を取り出す特別講座2019」を11月17日(日)に基礎編、11月24日(日)に上級編を実施します。

現在どちらの講座も募集中ですので、興味のある方はお申し込みください。