露頭へ出掛けてみよう
丹波篠山市化石保護技術員 奥岸 明彦
イベントや発掘体験会での化石探しも中々楽しいものですが、予め準備された石では無く、露頭(岩盤が露出した場所)に行って化石を探したり観察するのもとても面白いものです。歩き回るので運動にもなります。という訳で今回は露頭に行く際の服装や持ち物、どこに露頭があるのか?についてお話しします。まず服装ですが長袖のシャツと長ズボン、運動靴が虫刺されやケガの防止に適しています。特に岩盤は乾いていても滑りやすいので運動靴は必須です。持ち物は軍手・飲料水、これだけでも十分に露頭観察は楽しめます。さらに詳しく観察や採取をしたい!という人はルーペ(倍率十倍程度・安価な物で十分)、スマホやデジカメ等撮影ができるツール、定規またはメジャー等を用意してリュックに詰め込んでいくとはかどります。準備ができたら化石を探すために篠山層群の露頭へ出掛けます。お奨めは「川代公園」か「丹波並木道中央公園」です。公園なので土地の所有者に立ち入りの許可を得る必要もありませんし、整備されているので安全に露頭観察することができます。「川代公園」はすぐ近くに川が流れているので、観察に夢中になり過ぎてハマって流されないように十分注意して下さい。次回は観察時のポイントや何か発見した際の対処などをお話ししようと思います。
*「生きもの館だより」とは
太古の生きもの館は、兵庫県立丹波並木道中央公園内にあります。「生きもの館だより」は、同公園が発行する季刊誌「PARK LIFE」で、毎号執筆されているコラムです。本コラムは「PARK LIFE 50号」より転載しました。
(兵庫県立並木道中央公園ホームページ:http://www.hyogo-park.or.jp/tanba/)