トロオドン類(デイノニコサウルス類)の化石が発見された【太古の生きもの館】 を紹介します!!

兵庫県立丹波並木道中央公園内にある、丹波篠山市立「太古の生きもの館」は、篠山層群から見つかった恐竜やほ乳類化石等の見学ができる体験学習施設です。
施設内部には「展示室」、「太古の生きもの市民研究所」が設けられているほか、施設の外部には篠山層群の露頭見学スペースや化石発掘体験ができるスペースを備えています。(化石発掘体験は公園のイベント等にあわせて開催)

【露頭(ろとう)観察】

太古の生きもの館へ通じる通路の南側(左側)の斜面では、約1億1千年万年前に降った雨のあとや生きものの巣穴のあとなどが残っていて、篠山層群の地層を間近に観察することができます。この斜面はすべて篠山層群の地層で、一部を見学スペースとして整備してあります。

露頭で見ることができる生痕化石(白い丸が生痕化石(せいこんかせき))

※生痕化石(せいこんかせき)とは、生物そのものではなく、生物の活動の痕跡が地層中に残されたものを指します。

【太古の生きものたち】

「丹波篠山市内の篠山層群」からは、獣脚類、鳥脚類、曲竜類、デイノニコサウルス類、角竜類など、たくさんの恐竜化石が発見されています。その中には日本で初めて発見されたものや、新種の恐竜化石も含まれており、現在も引き続き化石の研究、および化石クリーニングが行われています。

丹波並木道中央公園内の「篠山層群」からは、鳥に近縁な恐竜トロオドン類(デイノニコサウルス類)のほぼ完全なうでの骨格とひざ関節周辺の足の骨格の化石が発見されています。

(丹波並木道中央公園内から発見されたデイノニコサウルス類)

飛ぶように進化した鳥類に対して、 飛ぶことをやめた恐竜が同類へと進化したとされています。

太古の生きもの館は小さな施設ですが、いろいろな発見ができるところです。丹波並木道中央公園に遊びに来られた時には、太古の生きもの館ものぞいてみてください。

・・施設情報・・・

住所:〒669-2221 兵庫県丹波篠山市西古佐90番地1 兵庫県立丹波並木道中央公園内

自動車・・舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口I.C」から北西へ約5分

電  車・・JR福知山線「丹波大山駅」下車徒歩10分

開館時間:9:00~16:30

入館料:無料

休館日:月曜日(祝祭日と重なった場合は開館、翌平日休館)

12月29日から翌年1月3日